巨人たちの星
「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」と続いた3部作も終わりを迎えます
Origin of Human race …人類の起源というか、"地球"人類の起源が解き明かされます
過去にガニメアン自身の生存のため実験台として利用した地球生物への贖罪のため地球から飛び去った彼ら
そのことを第二の故郷(巨人たちの星)であるテューリアンに知らせるため届く宛のないメッセージを地球から送るが、直後にテューリアン星系から通信が届き、なんとその通信データは英語で記述されていた
つまり地球がはるか昔から監視されていたことを知ることになる
テューリアンから地球監視を任されたのはテューリアンに移住した際に連れて行った地球生物から進化した地球人類と見分けがつかないジェヴレン人
ジェヴレン人は地球に文明が生まれる際、いわゆる"神"として現れ「お告げ」「奇跡」「呪い」「迷信」など非科学的な知識を地球人類に植え付け、地球人類の進歩を遅らせてきた
そして現在もジェヴレン人は地球において政治や経済などの中枢に潜り込み、地球圏から太陽系内へ活動領域の拡大に向かう地球人類の科学技術の発展を送らせている
自分たちが他を圧倒できる技術力を手にするまでの時間稼ぎ
後々の地球征服のみならず、今や銀河系全域にわたるネットワークを敷いたテューリアンをも征服するためだった
その企みは地球人類とテューリアン、そしてテューリアンに帰郷したガニメアンの連帯の力で切り抜けられた
地球とガニメアン連合が強固なものとなり、地球人類がどのような発展を遂げるのか想像力をかき立てられます
80年代に読んでいた興奮が蘇ってきます
興味のある方はぜひ読んでみてください
秋の夜長にはもってこいかもしれません