霧の朝
今朝も霧、それも濃い
休日は身体と相談して走る日もあれば、歩く日もある
霧で視界が悪いなか歩いていると、霧の中にスッポリはまっているにもかかわらず急に視界が開けて辺りが鮮明に見えてくる
外側からは霧が邪魔をして内側が見えない…でも内側にいれば辺りは普段と全く変わらない景色が広がっている
ふと、こんなことを思った
自分の属する組織やコミュニティなり、その中での活動は一歩外に出た側からすると、中で何をやっているのか分からないということ
自分たちのやっていることを理解してもらう必要がない場合もあるが、社会経済活動を持続的に行っていく立場であれば、外側からも内側が見えるように、霧のような"無意識の壁"(unconscious fog)を取り除くことが必要ではないだろうか
まずは自分たちが見ている景色と外側から見えているそれが相違していることに気づくことから始めたい
巨人たちの星
「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」と続いた3部作も終わりを迎えます
Origin of Human race …人類の起源というか、"地球"人類の起源が解き明かされます
過去にガニメアン自身の生存のため実験台として利用した地球生物への贖罪のため地球から飛び去った彼ら
そのことを第二の故郷(巨人たちの星)であるテューリアンに知らせるため届く宛のないメッセージを地球から送るが、直後にテューリアン星系から通信が届き、なんとその通信データは英語で記述されていた
つまり地球がはるか昔から監視されていたことを知ることになる
テューリアンから地球監視を任されたのはテューリアンに移住した際に連れて行った地球生物から進化した地球人類と見分けがつかないジェヴレン人
ジェヴレン人は地球に文明が生まれる際、いわゆる"神"として現れ「お告げ」「奇跡」「呪い」「迷信」など非科学的な知識を地球人類に植え付け、地球人類の進歩を遅らせてきた
そして現在もジェヴレン人は地球において政治や経済などの中枢に潜り込み、地球圏から太陽系内へ活動領域の拡大に向かう地球人類の科学技術の発展を送らせている
自分たちが他を圧倒できる技術力を手にするまでの時間稼ぎ
後々の地球征服のみならず、今や銀河系全域にわたるネットワークを敷いたテューリアンをも征服するためだった
その企みは地球人類とテューリアン、そしてテューリアンに帰郷したガニメアンの連帯の力で切り抜けられた
地球とガニメアン連合が強固なものとなり、地球人類がどのような発展を遂げるのか想像力をかき立てられます
80年代に読んでいた興奮が蘇ってきます
興味のある方はぜひ読んでみてください
秋の夜長にはもってこいかもしれません
切りとられた空
9月に入り秋晴れの日もあれば台風上陸の日も
天気が目まぐるしく変わるなか
ゆっくりと秋を愛でる時間にありつけません
地球温暖化の影響による気候変動により
春と秋が極端に短くなっているように感じるのは私だけでしょうか
体力維持のため休みの日の早朝は
ランニングやウォーキングに出かけています
ふと東の空に目を移すと
鋭利な刃物でスパッと切ったような光景が飛び込んできました
私の推測では秋の青空がバックに広がり
その手前に直線的な薄雲がかかっているため
定規をあてて直線に切られたように見えたのでは…
短いがゆえに
秋という季節を存分に感じ取れるよう
心の余裕を持っていたいとあらためて感じました
ガニメデの優しい巨人
「星を継ぐもの」の続編
Origin of Human race …人類の起源を解き明かす一歩手前までやって来ました
現在の火星と木星の公転軌道の間にある小惑星帯にかつて存在した惑星の住人 ガニメアン
(先に木星のガリレオ衛星のひとつ、ガニメデで発見された宇宙船の遺体に人類は「ガニメアン」と名づけていた)
恒星を制御する実験のため、2500万年前に別の恒星系に旅立ったガニメアンが相対論的時差(いわゆる浦島効果)のため現代に戻ってきた
帰ってみるとそこには自分たちの母星はなく、ただ残骸である小惑星帯があるのみ
絶望するなか人類との友好的な科学的・精神的な交流により、かつてガニメアンが行った地球での遺伝学の実験により何代もかけて今の地球人に帰結したことを知る
地球人への過去の不当な干渉から身を引くため、ガニメアンが今なお文明社会を築いているであろう第二の母星に向けて旅立った
ジャンルはSFですが真理に行き着く謎解き要素満載
まるで推理小説を読んでいるかのようです
第3部が待ち遠しい